ホットソースって何?"辛いだけの調味料"じゃなかった|Hot Sauce Bar Tokyo

ホットソースって何?"辛いだけの調味料"じゃなかった Hot Sauce Bar Tokyo

そもそも「ホットソース」って何?

Hot Sauce Bar Tokyoの見解

日本のお客様の中にも、「辛いのは好きだけど、酸味が好きじゃない」という方が結構いらっしゃいます。でも実は、ホットソースがホットソースである所以は、この酸味にあります。ホットソースと聞くと、多くの方が「辛い調味料」「酸っぱい調味料」をイメージすると思います。でも、Hot Sauce Bar Tokyoが一番伝えたいポイントは、実はそこではありません。

ホットソースの本質は、「酢と塩で長期保存ができるようにした調味料」だということです。

もともとの始まりは、唐辛子・野菜・果物などを使った「サルサ」でした。どの文献を辿っても、ホットソースの起源は紀元前のマヤ文明にたどり着きます。水と唐辛子にシラントロ(パクチー)を加え、食べ物にかけて食べていたと伝えられています。ホットソースを理解するために、このサルサの文化を学び始めると、色々と辻褄が合ってきました。サルサはもともと、その場で仕込んですぐに食卓に並ぶもの。そこに酢と塩を加えることで、長く保存できる形に変えたのがホットソースです。アメリカで独自に発展し、辛さや酸味は、あくまで結果として生まれた個性のひとつに過ぎません。

私もホットソースを販売し始めた頃、「なぜメキシコではなくアメリカなのだろう」と疑問に思っていました。メキシコには、サルサを日常的に手作りする食文化があります。だからこそ、わざわざ酢と塩を加えて長期保存する必要がなかったのです。もちろんメキシコにもホットソースは存在しますが、アメリカほど発展しているとは言えません。

そしてここに、ホットソースの世界がこれほど多様である理由が隠れています。サルサはもともと、地域や家庭によって使う唐辛子も野菜も違い、無数のレシピが存在するもの。そしてホットソースの作り手自身も、実に多様なバックグラウンドを持っています。中米やカリブ海で育った人、アジアにルーツを持つ人。作り手それぞれが歩んできた歴史や食文化が、そのままホットソースの個性に反映されます。フルーティーなもの、燻製の香りが強いもの、発酵の酸味が効いたもの。「辛さの強さ」だけでは語れない、奥深い世界がここにあります。

Hot Sauce Bar Tokyoが「クラフトホットソース」と呼んでいるのは、こうした背景をもとに、作り手のこだわりや個性がはっきりと表れている少量生産のホットソースのことです。大量生産の画一的な味ではなく、一本一本に作り手の物語がある。それが、私たちがこの記事を通じて伝えたいことです。

King of Hot Sauce : Tabasco

世界で一番有名なホットソースは、タバスコソースです。

日本でも多くのお客様が並んでいるクラフトホットソースを見て、「タバスコですか?」と聞かれます。タバスコソースはホットソースの代名詞になっています。それだけ有名なホットソースとクラフトホットソースの説明をするとき、Hot Sauce Bar Tokyoでは、タバスコソースは「マイケル・ジャクソン」のような存在だと例えてお客様に話をしています。マイケル・ジャクソンが数多くのアーティストに影響を与えたように、タバスコソースもまた、数多くのクラフトホットソースメーカーに影響を与えてきました。多くのクラフトホットソースメーカーのブランドストーリーにタバスコソースが登場するくらいです。その結果、今では数えきれないほどの個性豊かなクラフトホットソースが世界中に存在しています。

King of Pop(ポップミュージックの王様)がマイケル・ジャクソンなら、Hot Sauce Bar TokyoにとってKing of Hot Sauce(ホットソースの王様)はタバスコソース。1868年の誕生から150年以上、世界中の食卓とともに歩んできたタバスコソースへの敬意を込めて、Hot Sauce Bar Tokyoではそう呼んでいます。

そのうえで、タバスコソースはホットソースのすべてではなく、数百種類あるホットソースの中の、ひとつの偉大な個性で、ルイジアナスタイルホットソースの代表格です。世界で愛されるKing of Hot Sauce。タバスコソースからインスピレーションを受け枝分かれし、進化していった世界がある。次は、その広がった世界を実際にどう楽しむか、使い方から見ていきましょう。

ホットソースはどうやって使う?

Hot Sauce Bar Tokyoでホットソースを販売していて、一番よく聞かれる質問があります。「これ、どうやって使うんですか?」

初めてクラフトホットソースを手に取る方ほど、この質問をされます。海外から届いた見慣れないボトル、聞いたことのない唐辛子の名前。「難しそう」「失敗したくない」という気持ちが、その質問の裏にあるのだと思います。

そんなとき、Hot Sauce Bar Tokyoではいつも「サルサ」を例に説明しています。ホットソースはもともと、サルサに酢と塩を加えて保存できるようにしたもの。だから、出来上がった料理にサルサやドレッシングを後からかけて楽しむのと同じように、ホットソースも食べる直前に、好きな料理へかけるだけで大丈夫です。料理の最中に使おうとすると、とたんに難しく感じてしまうもの。まずは「後からかける」、これだけ覚えておけば十分です。

慣れてきたら、少しずつ使い方の幅も広がっていきます。本場アメリカでは、自分で作るソースやサルサの隠し材料として使ったり、お肉や魚を漬け込むマリネ液に加えたりすることも珍しくありません。

そしてよく誤解されるのですが、ホットソースは「ピザやパスタにかけるもの」だけではありません。実は日本の食卓とも相性が良く、唐揚げ、餃子、焼きそばなど、普段の料理にひとかけするだけで新しい一皿になります。何にかけるか迷ったときは、マヨネーズと混ぜて「スパイシーマヨ」にするのがおすすめです。いつもの調味料に、少しだけ刺激を足す。そんな感覚で使ってみてください。

ホットソースってどうやって料理とペアリングをするのか

「ペアリング」と聞くと、難しく考えてしまう方も多いかもしれません。でも、Hot Sauce Bar Tokyoがお客様に一番お伝えしているのは、とてもシンプルな考え方です。それは、辛さではなく、好きな味わいで選ぶということです。

初めてホットソースを選ぶとき、つい「どれだけ辛いか」で選びたくなります。でも、辛さをギリギリまで攻めて選んだホットソースは、実は最後まで美味しく使い切れないまま終わってしまうことが多いのです。ホットソースの満足度は、「刺激的だったかどうか」ではなく、「新鮮で美味しく楽しめるうちに、使い切れたかどうか」で決まる。これがHot Sauce Bar Tokyoの考え方です。

そう考えると、ペアリングの答えは自然と見えてきます。自分が「美味しい」と感じる味わいのホットソースを選べば、そのホットソースがかかった料理は、基本的にどれも美味しく感じられるはずです。フルーティーな味わいが好きなら、その個性を活かせる料理を。燻製の香りが好きなら、その香ばしさが引き立つ料理を。難しいルールを覚える必要はなく、「好きな味を選ぶ」ことそのものが、一番確実なペアリングの方法なのです。

その上で、Hot Sauce Bar Tokyoがよくおすすめしているのが、唐揚げ・餃子・焼きそばです。日本の食卓に元々あるこれらの料理は、実はどんな系統のホットソースとも相性が良く、「まず試してみる一皿」として最適です。

もっと自分好みのペアリングを見つけたくなってきた方のために、次はHot Sauce Bar Tokyo独自の楽しみ方「Hot Sauce Color Hack」を、また別の機会にじっくりご紹介します。

Hot Sauce Bar Tokyoを中心にこれから日本で広がっていく食文化

Hot Sauce Bar Tokyoでは、お客様に個性豊かなクラフトホットソースを試食していただきながら、自分好みの味わいに出会っていただく機会を大切にしています。無理に使ってほしいわけではありません。ただ、クラフトホットソースを知ることで、普段の食事の楽しみ方のバリエーションが増えたら。そして、ホットソースをきっかけに海外の食文化にも興味を持ち、食事そのものをもっと楽しんでもらえたら。それが結果的に、お客様の食生活を豊かにするお手伝いになるのではないか。そう考えて、私たちは日々、店舗やイベントに出展し、試食販売を続けています。

大切にしているのは、「買う・買わない」ではなく、まずホットソースについて正しく知ってもらうことです。ホットソースとはどういうものなのか。なぜ酢が入っているのか。どんな料理に合うのか。ひとりでも多くの方に、ホットソースを使ったことがある経験を持ってもらう。それが、日本のホットソース市場そのものを広げていく一歩だと考えています。面白そうかもと思ったら、試しに使ってみてください。

日本には、醤油を自在に使い分ける文化があります。お刺身には刺身醤油を、うどんやそうめんには麺つゆを、料理によって薄口と濃口を使い分ける。もし10年後、ホットソースが同じように日本の食卓に定着していたら。「シーフードだから、この色のホットソースを選んでみよう」「マヨネーズと合わせて、ディップを作ってみようかな」。そんなふうに、ホットソースを使いこなすことが当たり前になっている。それが、Hot Sauce Bar Tokyoが目指している未来です。

世界の食文化を、そのまま日本の食卓へ

海外の食文化として、なんとなく存在は知っていたけれど、今まで手を出してこなかったもの。ホットソースは、多くの方にとってそんな存在だったのではないでしょうか。これまで、その魅力をわかりやすく説明してくれる場所も、これほど多くの種類があることを知る機会も、あまりありませんでした。

でも実際に、色とりどりのホットソースが並ぶ様子を見ると、それはとても鮮やかで美しいものです。「ホットソースって、こんな世界だったんだ」。まずは、そう純粋に感じていただければ嬉しいです。

Hot Sauce Bar Tokyoでは、世界中に数えきれないほど存在するクラフトホットソースの中から、私たちが実際に出会い、美味しいと感じたものだけを選んでいます。日本、アメリカ、カナダ、香港、オーストラリア、ニュージーランド。なるべく食品添加物を使用しないオールナチュラルで、ヴィーガンやグルテンフリーにも対応した、安心・安全なホットソースたち。すべてメーカーから直接輸入し、常時30種類以上を取り揃えています。実際に手に取っていただくと、ラベルのデザインがオシャレで可愛いことにも気づいていただけるはずです。Hot Sauce Bar Tokyoは、食卓にホットソースが並んだ景色をイメージしながら、インテリアとしても気分が上がるような、デザイン性の高いものをセレクトしています。見た目にも楽しいので、自分用はもちろん、ちょっとしたギフトとしても喜ばれています。

初めて試食するときのコツは、「Start With Milder」。マイルドなものから順番に試すことです。辛いものを先に食べてしまうと、舌が慣れてしまい、その後に試したホットソースが辛いのか、そうでないのか分かりにくくなってしまいます。知識を持ったスタッフが、これまで体験したことのないユニークなホットソースの世界へ、丁寧にご案内します。

Hot Sauce Bar Tokyoは、原宿に実店舗を構えながら、関東を中心にイベントへも出店しています。時には大阪や京都、名古屋へ出張することも。もしなかなかポップアップに足を運べない方でも大丈夫です。オンラインストアから、クラフトホットソースの世界に一歩、踏み入れてみませんか。